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ICLの手術中にまばたきできる?疑問や手術内容を解説

ICLの手術中にまばたきできる?疑問や手術内容を解説

ICL手術は目の手術ですが、全身麻酔ではなく意識があるため、動いてしまったらどうしようと心配な方も少なくありません。

手術中にまばたきしたくなったらどうしたらいいのか、そもそも見えるのが怖いなど、手術に対する不安は人それぞれです。

この記事では、ICL手術中の心配事の解消や、手術はどのようなものなのかを詳しく解説します。

ICL手術への心配や怖さがある方は、ぜひ参考にしてください。

ICL手術中にまばたきしたくなったらどうする?

ICL手術中にまばたきしたくなったらどうしたらいい?くしゃみや咳は?との疑問は、実はよくあります。

結論から言うと、まばたきはできないようにしたうえで手術が行われ、くしゃみや咳にも危険がないようにきちんと対応できるため心配はいりません。

ここでは、手術中のまばたきやくしゃみ、咳などが不安な方へ、心配いらない理由を解説します。

手術中はまぶたを固定するためまばたきできない

ICL手術中は、開瞼器(かいけんき)という専用の器具を使用して、まぶたをしっかり固定しているため、自分の意思でまばたきすることはできません。

自力でまぶたを開け続ける必要もなく、自然にしているだけで器具がまぶたを開けてくれます。

「まばたきしたら手術が失敗するかもしれない」と心配する必要はありません。

なお、手術は片目ずつ行うため、手術をしていない方の目はそのままの状態でまばたきも自由です。

まばたきをしないことによる乾燥を防ぐために、適切なタイミングで涙と同じ成分の目薬で点眼しながら目の表面を保護して手術を行います。

くしゃみや咳にも対応

まばたき以外にも、生理的なくしゃみや咳が出そうになったらどうしたらいいのかと不安な方もいます。

ICL手術中は意識がある状態ですが、医師が常に様子を観察しているため、もしくしゃみや咳が出そうになっていれば、すぐに手術を一時的に中断して対応できます。

身体を動かすと危険ですが、声を出したり、手を上げる合図をしたりして、自分で申告することも可能です。

また、ICL手術にはスターサージカル社による「ICL認定医」のライセンスがあります。

眼科専門医としての経験だけでなく講習会や座学、訓練、認定手術を経て合格した医師が、ICL認定医としてICLの手術ができるようになります。

ICL認定医の資格を持ち、白内障や眼内手術の豊富な実績がある医師ならば、手術中にくしゃみや咳が出そうになっても即座に適切な対応をしてくれるでしょう。

何か心配なことがある場合は、ICL手術の経験が豊富なICL認定医に相談してみましょう。

ICL手術中に心配なこと

まばたきやくしゃみ以外にも、手術中に心配なことは人それぞれです。

ここでは、よくある心配なことについて、詳しく解説します。

手術は痛みがあるか

ICL手術では、点眼麻酔を使用するため、基本的に手術中の痛みはありません。

まれに軽い圧迫感や違和感がある場合もありますが、痛みを感じることはないため心配いりません。

もしも痛いと感じた場合は、すぐに医師に伝えれば、麻酔の追加や強い麻酔に変更することで対応できます。

なお、手術の過程で縮瞳剤(瞳孔を縮める)を点眼するときに、しみるような感覚はありますが、すぐに収まります。

意識があって周りが見えるのが怖い

ICL手術は局所麻酔で行われるため、手術中は意識があります。

そのため、「器具が目に入ってくるのが見えて怖いのでは」、「手術中の様子がはっきり見えてしまうのでは」と不安もあるかもしれません。

しかし、実際の手術中は瞳孔を開いていることで光がまぶしくて様子はぼんやりとしか見えず、何をしているかははっきり見えることはありません。

目の前を何かが動いているくらいの感覚しかないため、器具が見えることもほとんどないのです。

意識があることで、医師が「次は何をするか」を教えてくれて、流れがわかるメリットもあります。

それでも不安や恐怖がある方は、後述する笑気麻酔を使用することも検討できるため、医師に相談してみましょう。

目が動いても大丈夫なのか

意識があるというと、「目が動いてしまったら危険なのでは」と考える方もいますが、心配いりません。

ICL手術では、視線が安定するように誘導されるとともに、顕微鏡と拡大視野のもとで精密な手術が行われるため、多少の視線移動は問題なく進められます。

もしも視線が動いてしまったら、医師が「もう少し上を見てください」などとわかりやすく誘導してくれます。

目を動かしてはいけないと緊張して力が入ってしまうと、逆に目が動きやすくなってしまうため、リラックスして力を抜いて自然な体勢で手術を受けるのがおすすめです。

手術中の心配や不安がある場合は笑気麻酔を使用

手術中の心配や不安、緊張がある方は、クリニックにより対応しているかは異なりますが、笑気麻酔を使用することも検討できます。

ここでは、笑気麻酔について詳しく解説します。

笑気麻酔の使用

笑気麻酔とは、軽度の鎮静・鎮痛効果があるガスを吸入する方法で、全身麻酔とは違い呼吸器や心肺機能などには影響を与えない麻酔です。

笑気麻酔の特徴は以下の通りです。

  • 数分で効果が出て、術後の回復も早い
  • 意識は保っているが、リラックス状態になる
  • 副作用が少なく、眼科の他に歯科治療や内視鏡検査でも使用される

笑気麻酔を行うと、意識はありますが、身体がふわふわした感覚で痛みを感じにくくなります。

ただし、気胸や中耳炎の治療中、鼻閉塞のある方には使用できないなどの制限があるため、笑気麻酔を希望する方は事前に医師とよく相談してください。

ICLの手術|手術前

ICL手術は、手術前にもさまざまな検査が行われ、事前の準備も重要です。

ここでは、ICLの手術に向けて行われる検査や診察などの流れについて、詳しく解説します。

適応検査

ICL手術の最初のステップとして、適応検査が行われます。

適応検査では、以下のような検査を行い、ICLが安全に挿入できるか判断します。

  • 屈折検査(近視・乱視・遠視の度数)
  • 角膜内皮細胞検査
  • 前房深度値
  • 瞳孔径測定
  • 細隙灯顕微鏡
  • 眼底検査
  • 涙液検査
  • 角膜形状解析(円錐角膜の有無などを確認)など

検査内容はクリニックにより異なる可能性がありますが、このような検査を通じてICLの適応を診断します。

なお、適応検査前は正確な計測結果を得るために、コンタクトレンズの装用中止期間があります。

医師の指示に従って、コンタクトを装用せずに過ごしてから検査を受けましょう。

これらのデータをもとにして、適切なICLレンズの度数やサイズが決まります。

診察

適応検査の結果をもとに、眼科専門医が診察を行い、ICLの適応があるかどうかの診断をします。

検査のデータだけでなく、ライフスタイルや希望する見え方、老眼の有無、リスクの説明なども行われ、最終的にICLを行うかどうかを判断します。

ICLがQOL(生活の質)向上につながるかどうか、メリットとデメリットを考えて、医師とよく相談して選択しましょう。

レンズの注文

ICLレンズは、一人ひとりの目のデータに合わせたオーダーメイドです。

メーカーに注文して届くまで、通常は2〜4週間かかります。

ただし、国内に在庫がない場合は海外からの取り寄せになるため、1~3ヶ月かかることもあります。

時間がかかることも考慮して、ICLを希望する場合は早めに適応検査を受けるのがおすすめです。

術前点眼

手術日が決まったら、数日前から術前点眼薬(抗菌薬・炎症予防薬)の使用をする場合があります。

この点眼は、感染症の予防と術後の炎症リスクの軽減のために行います。

点眼の回数やタイミングは、医師の指示を守りましょう。

ICLの手術|当日の流れ

ICL手術は日帰りが可能ですが、当日は来院から帰宅まで約2時間はかかると考えておきましょう。

その間どのような流れで進むのか、詳しく解説します。

手術前の診察

手術の当日、最終的な視力測定や眼圧検査、医師による診察があります。

当日の体調や目の状態を確認して、問題なければ手術が行われます。

点眼麻酔・散瞳剤

手術開始前に、点眼麻酔と散瞳剤(瞳孔を開く薬)を使用します。

点眼麻酔で痛みを感じにくくして、散瞳剤で手術を行いやすくするためです。

手術が始まる30分〜2時間前に点眼して準備をします。

切開

麻酔が効いていることを確認後、白目と黒目の境目の角膜の端を約3mm切開します。

点眼麻酔を行っているため痛みはほとんどなく、瞳孔を開いていることで器具が見えることもほぼありません。

レンズを挿入するための通り道となる部分で、縫合しなくても切開創は術後自然に閉じます。

ICLレンズを挿入

小さく折りたたまれた状態のICLレンズを、切開部から挿入します。

少し圧迫感を感じる方もいますが、痛みはありません。

虹彩と水晶体の間(後房)に挿入されたレンズは、10〜20秒ほどで目の中で広がります。

広がったレンズを正しい位置になるように、調整を行います。

ICLレンズを固定

ICLレンズが正しい位置にあることを確認し、固定します。

レンズは虹彩の下にあるため、肉眼でレンズは見えない状態です。

乱視がある場合には、乱視軸を合わせて固定する必要があります。

レンズの固定後、感染症予防のために眼内を洗浄して手術が終わります。

ここまで、片目で約15〜20分ほどの手術時間です。

縮瞳剤

手術後には、縮瞳剤(瞳孔を縮める薬)を点眼して、光の眩しさを抑えたり、視界を安定させたりします。

縮瞳剤を点眼する際に、しみるような感覚がある場合もありますが、すぐに収まるため心配はいりません。

院内で安静にする

ICL手術終了後は、20〜30分程度院内で安静にする時間があります。

術後の異常がないかを確認する時間でもあるため、何かおかしいと感じたらすぐに申告しましょう。

なお、手術直後から視力が回復するわけではなく、最初はぼんやりとかすんだように見えるかもしれませんが、翌日以降になると見えるようになってきます。

手術後診察

安静時間後、医師による術後診察が行われます。

眼圧やICLの位置をチェックして、問題がなければ帰宅できます。

ただし、強度近視は眼軸長の延長により緑内障の発症リスクがあるため、術後診察で眼圧上昇の早期発見が重要です。

もしも処置が必要な場合は、症状や状況に応じた処置をすることもあります。

当日は目への刺激を避け、自宅で安静に過ごしましょう。

手術後の過ごし方や点眼薬の使用については、医師の指示を守ってください。

まとめ

ICL手術は短時間で行われ低侵襲(身体への負担が少ない)の手術で、適応範囲が広いため、多くの方の視力回復を目指せる治療法です。

意識がある点眼麻酔で行われるため、まばたきやくしゃみ、咳など、身体が動くのが不安な方も少なくありませんが、器具による固定や医師の対応によって、手術は危険がないように進められます。

手術に対する不安や恐怖がある場合は、笑気麻酔を使用することもできるため、対応しているクリニックを選び、事前に医師に相談してみましょう。

手術前の適応検査や手術の流れ、手術後にどう過ごすかを正しく理解して、納得のうえで治療に臨むことで、後悔のないICL手術につながります。

タワーリバーク眼科は、川崎駅西口直結でアクセスが良く、ICL手術前後の通院もしやすい眼科です。

ICL手術の経験が豊富な医師によるLINEでご相談やご案内をしていて、24時間いつでも受け付けております。

ICL手術に不安を感じている方、手術の流れについて知りたい方は、ぜひお気軽にタワーリバーク眼科へご相談ください。

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